「なりわい」とは、企業が「近未来のありたい姿」=「ビジョン」を実現した時に提供したいと考えている体験的な価値を、お客さまにも分かりやすい言葉で表現したものです。
また「なりわい」は企業にとって経営の行き先を示す、いわば「旗印」にもなります。
DXは企業に「なりわい」革新を迫る破壊力を持つ
DXの進展により、マーケティングのゲームチェンジが起きています。
・モノやサービスの同質化と成熟化
・お客さま体験はO2O*1からOMO*2へ
・お客さま体験の可視化と共有・拡散
・新たなビジネスモデルの出現と多様化
これらを乗り越えるため、先進的な企業は「なりわい」革新にチャレンジしています。
*1 Online to Offline
*2 Online merges with Offline
「なりわい」革新の取り組み事例
「なりわい」とブランドの「理念」「ビジョン」との関係
原点である「理念」は企業の最高規範であると同時に、原則的に「変えてはいけないもの」です。「理念」は多くの企業の場合、基本的価値観(バリュー)と目的(ミッション、パーパス)から構成されます。
一方、企業にはその「理念」を、今日の経営環境の中で実現していく先に描く、具体的な近未来のゴール、「ありたい姿」が必要になって来ます。これが「ビジョン」です。変えてはいけない「理念」とは違って、未来の「ありたい姿」は企業の意思の力で自由に変えることができます。
「なりわい」とは、企業が「近未来のありたい姿」=「ビジョン」を実現した時に提供したいと考えている体験的な価値を、お客さまにも分かりやすい言葉で表現したものです。
<「なりわい」と理念、ビジョンの関係>
「なりわい」革新 事業×組織文化の変革で経営の旗印をつくる
著者:望月真理子 (著), 中町直太 (著), 朝岡崇史 (著)
出版社 : 宣伝会議 (2022/1/6)
発売日 : 2022/1/6
言語 : 日本語
単行本 : 172ページ
ISBN-10 : 4883355241
ISBN-13 : 978-4883355242「自動車製造」業 →「モビリティ・カンパニー」業へ
「通信」業 →「通信を中心としたライフデザイン」業へ
「クラフトビール製造」業→「新たなビール文化創出による幸せ提供」業へ
市場のゲームチェンジに挑んだ企業に学ぶ、イノベーションを生み出す方法。